コンセプト

これからの日本における 「本当の豊かさ」ってなんだろう?

景気の低迷、高齢化社会など、不安が蔓延していた日本は2 0 1 1 年3 月1 1 日、東日本大震災という災害に見舞われました。その爪あとが大きく残る中、この震災をきっかけに「自分にとって本当に大切なものはなんだろう?」と、改めて考えるようになられた方も多いと思います。 時代の大きな転換期を迎えた日本で、“ 住” を担う私たちも、改めて「本当の豊かさってなんだろう? 」と考えるようになりました。

2 0 0 6 年から、日本は「ストック型社会」へと変化しています。

今までは人口が増え続け、それに合わせて国の施策も「質より量」で次々に新しい家が建てられる時代でしたが、これからの少子化社会に向けて2 0 0 6 年に施行された「住生活基本法」という法律により、「これからの住宅は量は建てなくていい。質のいいものを建ててください。」と定められ、高品質で、世代を超えて長く使われる家が求められるようになりました。

W E B サイト住生活基本法( 抜粋)

基本理念 現在及び将来の国民の住生活の基盤である良質な住宅の供給

住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策

  1. 安全・安心で良質な住宅ストック・居住環境の形成
  2. 住宅の取引の適正化、流通の円滑化のための住宅市場の環境整備
  3. 住宅困窮者に対する住宅セーフティネットの構築

参考:国土交通省

家を建てるためのお金を、次の世代の「豊かな暮らし」のために。

また、日本全体の経済が縮小していくことを見据え、生活コストをかしこく抑えるために一度建てた家を次の世代へと循環させていく「ストック型」の家作りを進めていく必要があります。

例えば、これまでの家は寿命が約3 0 年と言われてきましたが、品質の良い家を建て、私たちが継続的にメンテナンス・維持管理を行うことで、家の寿命が9 0 年になれば、三世代にわたって住み継ぐことが出来ます。そうすることで新しい家を作るために必要な資源・エネルギーを節約しながら、ただ家を手に入れるためだけに使っていたお金を子供や孫たちの世代では、より「豊か」に生きていくために使うことが出来るのです。